海月雜錄

クラゲスヰツチなかのひとのとりとめもない歴史創作にまつわる雜錄

もう一つのロゲルギスト・エッセイ

 「精選 物理の散歩道」刊行も近いことだし、と筆者がロゲルギストでWeb検索かけた折に一冊気になる古書があった。因みに月刊言語という大修館書店刊行の雑誌だったが、その添え書きに、

 「時と場所によって:ロゲルギスト」

とあり、思わず何だ?座談会か?エッセイか?それとも?となったのである。

(余談だが、以前教育学全集を見つけた折に、これは共著のエッセイなのかそれとも?となったのであるが、この時はフォロワーN氏の御教示で座談会だという知見を得た)

未見の資料だったので裏を取ろうと検索したものの、検索の仕方がよろしくないのか全くヒットせず。暫く検索の末、万が一外しても読み物としては面白かろうと思い、ここは一つ確認せねばと野口さん一人を旅立たせた次第である。

 数日後、古書店より届いた雑誌をさてどうなんだ?と開けて読んだところ、持ち回りで言葉にまつわるエッセイを連載していたというのが判明。いつから始めたのか?いつまで連載していたのか?と気になることが続々と出て来たので更に検索した結果、1977年7月から12月の間の掲載が確認出来た。まずはこの間の号を古書店より取り寄せることにした。

 取り寄せた号のうち、1977年9月号掲載のK2氏分エッセイはどこかで見たような?となった。手持ちの木下是雄集3巻(晶文社,1996)を確認したところ、なんと連載分の4編が収録されていたではないか。この収録分の初出から推測すると、月刊言語「ことばのことば」欄で1977年2月から1978年12月までは確実に連載していたということになる。

(おそらく連載はもっと長い期間ではないかと推察するが、今の時点ではこれ以上分からない)

ロゲルギスト同人持ち回りで、自然連載と同時期にA5冊子1頁の短いエッセイではあるが連載を持っていたのは、流石に驚きを隠せなかった。

 これを書いている今、ロゲルギスト同人による「ことばのことば」連載がいつから始まったのか確認するために、創刊から5年分の総目次収録号を待っているところだが、これは仲々楽しいことになりそうだ、と思わず筆者はニヤニヤが止まらないのである。

 

【追記】

現時点で分かっている、月刊言語「ことばのことば」欄のロゲルギスト同人によるエッセイは次の通り。

1977.2…対偶(K2)
1977.7…外来語(I)
1977.8…イエスとノー(C)

1977.9…ください(K2)
1977.10…ホタル(I2)
1977.11…時と場所によって(O)
1977.12…表示の文章(T)

1978.2…みがく(K2)

1978.12…ことばのないことば(K2)

※このうち、K2氏分4編は、「木下是雄集3」(晶文社,1996)に収録されている。

はじめに

 サークル情報サイト開設に当たり、折角なら今までTwitterで呟いては流れていた考察などをまとめる場所があればよいかと思ったので、久々にブログを開設するなどした次第。

 ここでは主に歴史創作にまつわる資料読み中の気付きとか考察を投稿する方向で進めることとする。

 …という性質上、更新はかなり気まぐれになろうかと思われるが、そこはゆるめにお付き合いいただければ幸甚である。

2023.2.14

田中月海(くらげ)しるす